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日本人の汗腺(かんせん)が危ない!
〜いい汗、かいていますか?〜

 人は、汗をかく(=発汗する)ことで体温調節をしています。そのメカニズムは、気温や運動、発熱の影響で体温が上昇すると、その信号が知覚神経を伝わって脳に送られます。
 そして、脳から「汗を出せ!」と司令が出されます。その信号は、脊髄をとおり、交感神経を剌激し「汗腺(かんせん)」から汗がでるというわけです。 汗は蒸発する際、体から熱をうばい、体温を一定に保ちます。

◇近頃の子どもは汗をかかなくなった
 近頃の子どもは汗をかかなくなったと言われています。
 人間が活動するためにはエネルギーが必要ですが、それを食べ物から摂る際にも、動く際にも熱を産生します。
 人間は恒温動物なので、深部体温は、37℃前後で一定に保とうとしますが、その体温調節のためには汗が必要です。ところが、近頃の子どもの汗腺に異変がおこっているというのです。

◇汗腺(かんせん)の働き
 体温を調節する汗腺の働きは、生まれてから3歳くらいの間にどのような温度環境で生活してきたかできまるといわれています。
 熱帯の熱いところで生活した人は、汗腺が発達し、逆に寒いところで生活した人は汗腺が少なくなるのです。日本人の場合は温帯で四季があるため中間くらいの汗腺の数(250万〜350万くらい)といわれています。

◇日本人の汗腺は怠けもの?
 ところが実は、からだの中の汗腺がすべて活動しているわけではありません。
 実際「汗を流して」働いている「能動汗腺」は半分くらいです。とくに、近年日本人の能動汗腺は減少しつつあります。
 最近どこの家庭でも空調設備が整っているため生まれたばかりの子供はほとんど冷房の中でそだちます。夏でも汗をかく必要がないのですから、汗腺は発達しません。
働きたくても働く機会のない汗腺や、寝たふりをして働こうとしない汗腺が増えてしまうのです。
 汗腺が成長していない子供が暑いときに外で遊んでも、必要なだけ充分に汗腺が汗を出してくれません。
 このままでは恒常性が維持できないために、身体の方でも身体の熱を産生しないように調節します。(生体防御反応)つまり、『基礎代謝』を低くして熱が出ないようにするのです。これが最近話題の低体温児なのです。
 通常、子どもの体温は大人よりも高いはずで、これが低いため注目されているのですが、子どもにかぎらず現代人は低体温化か顕著にあるようです。

◇汗にもいろいろある!
1.味覚性発汗
 辛いものを食べた時に出る汗。トウガラシなどに合まれる「カブサイシン」に脳の中枢が反応し、「体温が上がった」と判断されて、汗が噴き出ます。
2.神経性発汗
 緊張や興奮などの感情の変化によって出る汗。「手に汗にぎる」とは、この汗のことです。手のひらや足のうらなどにかきます。
3.温熱性発汗
 上昇した体温を下げるためにかく汗。汗の最も重要な役割です。

◇汗をかくのは嫌いっ!?
 「汗をかくのがイヤだから・・・」という言葉をよく耳にします。大人の場合、その理由は、「気持ちが悪い」、「二オイが気になる」、「化粧がくずれる」などというところでしょうか。
 しかし、「汗をかかない生活」を続けていると自律神経機能が低下し、体にいろいろな異常をきたすといわれています。体が常にだるい、やる気が起こらない、朝起きられない、めまいがする、などの症状があります。
 また、夏になれば汗腺は体温調節がうまく行くよう、発汗機能を高めます。しかし、あまりクーラーの部屋ばかりで生活していると、汗腺機能は低いままです。
 そんな状態で急に炎天下に出ると発汗機能が追いつかず熱射病や日射病をおこします。大人よりからだの小さい子どもなどはとくに注意が必要です。

●そこで、大人も子どもも、いい汗かく習慣を!
1)適度な運動をして体温を上昇させ、発汗する習慣を身につけましょう。
2)入浴するときは、シャワーだけなく浴槽につかる。ぬるめ(38〜4 0cCくらい)の お湯で、1回5〜8分間、2〜3回の「分浴」もおすすめです。
3)エアコンの設定温度は、夏でも外気温の「マイナス5cC以内」を目安にしましよう。
 いい夏を過ごす秘訣は、適度に暑さにも慣れ、汗と上手につきあうことです。
 ただし、汗をかいた後は水分を補給するようにしましょう。
 また、吸湿性のよいタオルなどを持ち歩いて、こまめに拭きましょう。

                                   保健安全ニュースより

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